こんばんは。
kogin*bear style こひろです。
先日、山本兼一『花鳥の夢』を読みました。
狩野永徳の話です。
紙の中に自分の世界を描きだす絵に惹かれ、
足利義輝や織田信長、豊臣秀吉と関わり、仕事を請けながら、
のちに狩野一門を背負う立場になっていく姿が書かれています。
その中で対立するのが、長谷川等伯です。
印象的だったのは、永徳の絵を見た者から、
永徳の絵は、見ていて苦しくなる。
見ているものが絵の中で遊べるような余裕が欲しい、
という感想が聞かれ、永徳は悩みます。
この、絵の中で遊べる余裕を持った絵を描くというのが、
長谷川等伯だったためです。
どこまで空間を埋めるか。どこまで表現するか、というのは、
絵に限らず、作品作りをするなら悩む所であるように思います。
ベアの場合、モヘアの色から毛並みの流れ、目の形や顔、手足の形、
こぎんの模様の選定、飾り全ての意匠にまで、すべてに意味を込めるのか。
(細かくキャラの正確設定をしていく感じです)
あるいは、顔立ちなど大まかなところだけ決めて、
あとは、見る人の想像に任せるのか。
私は、すべてに意味を込めたくなる方なのですが、
反面、どこかに遊びもあった方がいいなと思い、
製作中によく悩みます。
そんな悩みが、ビーズ刺繍をやっていて出てきました。
あるもので簡単に♪な図案ですが(というか図案は描いてない^^;)、
どこまで空間を詰めるべきか、すごく悩ましい。
そこで『花鳥の夢』を思い出したのでした…。
いろいろ考える方ではあるんですよね…(汗)。
左から、「ゴージャスフラワー」、「ゆめかわいいパステル」、
真ん中は「ブーケ(花つなぎ)」、「雪の花壇」、
左下は「向日葵」、がテーマです。
一気に作りましたが、
作っているうちにどんどんデザインが湧いてきて、
刺すのが追い付かないほどでした。
ビーズの奥深さが最近わかりましたが、
楽しんではまっていきたいです。
今日も読んでくださりありがとうございます。
facebookページも見てやっていただければ嬉しく思います。
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