こちらの模様。
古作模様を書き起こしたですが刺していて間違えました。
おはようございます。
こぎん刺しのテディベア、ベアグッズ製作の、kogin*bear style こひろです。
どう間違えたかというと、左側の石畳の数。
本来最大4つのひし形になるところが、斜めに伸びた形になっています。
そのまま刺していたのですが、
囲み部分でかずがあわなくなり、そこで止めて「止めの模様」の竹の節を刺しました。
「止めの模様」とは模様を区切ったり、布の端に刺したりする模様です。
大体、横長の戦場の模様です。
下の写真のように、「市松」「刺し子」があります。
「市松」
「刺し子」
古作のこぎんを見ていると、
どう見ても間違えたと思われる個所でも、違う模様を入れて自由に針を進めたり、
模様を変えたりして展開しています。
模様によってはほどいて刺し直したりするものなのかもしれませんが、
技量により臨機応変に模様を展開できるのも、こぎんならではかもしれません。
このように、「間違えても創意工夫で模様をつなげる」というのは、
こぎんがもともと手芸ではなく、着物の補強や保温と言った実用的な面から発展した、ということがあるのかもしれません。
実用的なもので、農作業や家仕事の合間に行われており、無制限に時間をかけられなかったこと。
身にまとうものを飾るということで、むしろそういった工夫をすることで他人と差がつけられるということ。
そして、現代のように図案もありませんでした。
直接布と糸に向き合うことで、模様が作られていったのですね。
最初は模様を覚えるためにも図案の通りに刺していくのがよいと思いますが、
ある程度慣れてきたら、こういう工夫も良いのではと思います。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
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