弘前が舞台の小説、まだありました。
おはようございます。
こぎん刺しのテディベア、ベアグッズ製作の、kogin*bear style こひろです。
原田マハは、美術を題材にした小説を書いていることで知られています。
『奇跡の人』は、明治の弘前で、耳が聞こえない、目が見えない、話せない、の障害を抱えた少女を、自らも弱視の女性が教育をする話です。
この女性は士族の家に生まれ、目が見えにくいという障害がありながら、アメリカに渡って教育を受け、日本の女子教育に携わりたいと言う希望を持っていたのでした。
…ヘレンケラーを連想する方がほとんどかと思いますが、登場人物の名前もヘレンケラーとサリバン先生の名前をもじって付けられています。
障害を持つことになった経緯も、ヘレンケラーと同じにされています(乳児期の熱病がきっかけ)。
子爵家(たしか)の令嬢、という設定ですが、はっきりとしたモデルがいないのではないかと言う気もします。
途中で舞台は金木(たしか)に移り、津軽三味線、イタコなど津軽地域ならではの文化も出てきます。
ここで、主人公の少女の人生を変えるような出会いがあります。
それがボサマ(津軽三味線の角付芸人)とイタコでした。
最初、なぜこの話の舞台が弘前なんだろうと思いました。
弘前では明治初期に設立された東奥義塾で外国人教師を雇用し、洋学教育に力を入れたとされています。学生たちはアメリカの教師から当時としては最先端の学問を学んでいたようです(※)。市内には外人教師館も残っています。
明治時代の日本では、女性の幸せは学問ではなく結婚、とされていました。
主人公の少女も、教師となった女性とともに学問の道へ進むことになるらしいですが、
アメリカ留学を経験した女性が家庭教師が受け入れられたのも、こういう背景がある弘前だからなのでは、と思いました。
ハンナ・ジョイ・サワダ/北原かな子編・訳『日本語と英語で読む津軽学入門』弘前大学出版会 2008年 )
合わせてこちらも読むと、さらに物語の内容がよくわかるのでお勧めです。
過去に紹介記事も書いていました。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
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