多和田葉子『雪の練習生』(新潮文庫)を知ったのは偶然だった。
作業をするのに広げていた新聞紙が書評面で、なんとなく流し読みしていたのだけど、
その中で小さく取り上げられていた。
「サーカスの花形を腰を痛めて引退したシロクマが書いた自伝」
しかも娘のトスカ、孫のクヌートの代まで続く物語、と。
これは読まねば! と思ったのですが書店に置いてなかった。
諦めていたところに今年の夏、これまた偶然見かけて購入。
主人公はシロクマで、普通に人間に交じって暮らしている。
「祖母の退化論」に出てくるシロクマは事務職として働き会議にまで出席する。
(周りの人間たちもそのことについて疑問は持ってない様子)
しかしコミカルでも児童文学調でもなく、静かな調子で語られる。
第2次大戦後の社会主義国の様子も描かれ、中国のパンダについても触れられる。
この物語に影響を受けてシロクマを作りたくなりました。
おはようございます。
こぎん刺しのテディベア、ベアグッズ製作の、kogin*bear style こひろです。
こぎん模様は『雪の練習生』ということで「四つこごり」あたりを選びそうですが、ここは雪の結晶にも見える「梅の花」を使いました。
ターゴイスブルーにグレーを使ったのは、楽しい時間と憂鬱な時間が混ざり合うように訪れる、というイメージから。
ボディは真っ白で、キラキラした雪をイメージした色に。
上品なイメージに仕上げていく予定です。
完成したらまた紹介します。
いつも読んでくださりありがとうございます。
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