6月19日は父の日ですが、他に何かあったような気がしてしばらく考えていました。
ドールアニマルリミテッドは前日の18日だし、なにか予定があったわけでもなさそうだし…
桜桃忌、つまり太宰治の誕生日で命日と気づきました。
(玉川上水入水の6月13日とよく混同するんです。遺体発見の日が誕生日だったということから19日が「桜桃忌」とされたのですね)
今年は父の日と重なっています。
同じ月だし時期的に重なることがあっても不思議はない感じがしますが。
太宰自身も二人の子供の父親であり、その生涯を考えるとなかなかすごい組み合わせだと思う。
おはようございます。
こぎん刺しのテディベア、ベアグッズ製作の、kogin*bear style こひろです。
太宰治は「父」をテーマにした作品も残しています。
多くの作品が文庫化され、書店でも簡単に手に入ります。
青空文庫などでも読める作品が多いです。
「父」
「親が無くても子は育つ、という」で始まる一文が強く印象に残ります。
ここに登場する"父"は、『斜陽』の上原の姿も重なります。
「家庭の幸福」
「曰く、家庭の幸福は諸悪の本。」
この一文もよく知られていると思う。
太宰治の小説を読んでいると、印象的な一文に惹かれます。
『人間失格』の「恥の多い生涯を送ってきました」は有名です。
個人的には『斜陽』の「蛇のように慧く、鳩のように素直に、この恋をしとげたいと思います」という和子の手紙も。
『斜陽』には印象的な一文が多くて、ストーリー以上に心に入ってくる印象がありました(ストーリーは華族の一家の、弟の復員と母親が亡くなるまでの日常、そして母親が亡くなった後のそれぞれの変化、といえばそれまで…)
ヤフーニュースの見出しは13文字でまとめていると言います。
キャッチフレーズは無駄に長くせずに13文字程度にまとめるのが人の記憶に残りやすいということですが、太宰治はまさにそれだなと今改めて思います。
いつも読んでくださりありがとうございます。
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会期:2022年7月26日(火)-7月31日(日)
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