先日、小野不由美作品にこぎん刺しが登場した記事を書きました。
「魂やどりて」(『営繕かるかや怪異譚 その弐』収録)です
この作品、改めて読んでみると、古いものとの付き合い方も考えさせられました。
おはようございます。
こぎん刺しのテディベア、ベアグッズ製作の、kogin*bear style こひろです。
この物語の主人公は、古い長屋をリフォームして暮らす若い女性・育。
自分で物入を塗りなおしたり、古道具を集めてインテリアにしていますが、
時間をかけてきれいにしていくというのは苦手ですぐに結果が欲しいタイプ。
箸置きをタイルがわりに玄関に埋め込む、古道具屋で買った箪笥の引出しひとつを玄関の踏み台に使う、仏壇だったものを調味料入れとして使う、等、
人によっては違和感を持たれることもするので、よく思われないこともあるようです。
その「違和感」はどこから来るのか。
仏壇と言っても位牌や本尊などがなく、お祓いなど処理されていれば家具として使っても問題がないそうです。
箸置きは本来食卓で使うものとして作られていますが、玄関に埋め込んでもいちおうは問題はないとも言えます。
ですが、作り手の立場から見ると、意見が分かれるところですし、
何代も人の手を経てきた道具に対する扱いとしては、少し経緯や配慮が足りない気がします。
そうはいっても、現代人の感覚では昔の道具のことはわからないのも無理はありません。そういう時は知識のある人やわかる人に聞くなど、自分でも学ぶ必要があると思います。
それがどんなものかわかっていれば、どういう使い方はしていいのか、逆にいけないのかなどは判断できると思うからです。
物語の中で、こぎん刺しの着物を、刺している部分も構わず裁断して縫ってマットにしてしまったのは、知らなかった、そして知ろうともしなかったからではないでしょうか。
こぎん刺しをすると綿の部分が柔らかく肌触りが良くなるので、マットのように使うのも間違いとはいえません。
ただそれでも、刺し目の部分は切らない。工程がわかっていればその部分は残そうとすると思います。
新品も簡単に買える中、あえて古いものを選ぼうと思うなら、
作り手の気持ちを考えること、知る事って大事だと思いました。
いつも読んでくださりありがとうございます。
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