こぎん刺しのテディベア作家 kogin*bear style こひろ

コレクションしたくなる、大人のための心のともだち。青森県津軽地域の こぎん刺しを使ったテディベア作家のブログ。販売先・イベント出展情報・問合せ先は各ブログ記事末尾をご覧ください。

こぎん刺しと菱刺し【ワークショップのお知らせも・笑】

こんにちは。
kogin*bear style こひろです。

今年に入ってから、こぎん刺しに加えて、菱刺しも始めてみました。
菱刺しは青森県の東部地域に伝わる刺し子で、
麻布に目を数えて刺す技法は、こぎんと同じなのです。
材料や針も、こぎんと同じものが使えます。

数える目が、こぎんは奇数(1,3,5…)なのに対し、
菱刺しは、偶数(2,4,6)になります。
そのため仕上がりも、菱刺しは横長になります。

↓実際に刺し比べてみました。いずれも「うろこ」という名の模様です。

画像の左がこぎん刺し。糸は桜染めの糸を使いました。
右が菱刺しです。横に伸びているのがわかるかと思います。
糸は紅花染です。鮮やかなピンク色ですよね!

青森県は江戸時代、西部の津軽地方は弘前藩、東部の南部地方(※)は八戸藩と、
それぞれ違う藩でした。
こぎん刺しは主に労働着に、紺染の麻布に、白い木綿糸で刺しました。
菱刺しは前掛けや股引に、浅葱色に染めた麻布に、木綿糸や毛糸で刺しました。
色とりどりの毛糸が使われているのが特徴です。

気候が違うためか、用途や材料は異なっていたようですが、
衣類に刺し子を施すという点は共通していたようです。

そして、模様も互いに影響しながら発展していったのも面白いですね。
江戸時代は、藩を超えての人やモノの交流は制限されていたというイメージを持たれているかもしれませんが、
当時の史料を読むと、意外と自由に往来していたことが分かります。

(※ ここでいう「南部」とは方角ではなく、八戸藩主家の苗字です。
同じく今は地域名のようになっている「津軽」も、弘前藩主家の苗字です。)

どちらも17日からのイベントで展示します。

★そして、この模様が刺せるワークショップも行います★
こぎん刺し・菱刺しどちらかでも、両方でも行えるようにします。
価格は一つ\500(両方する場合は若干割安に設定する予定)。
道具や材料はこちらで用意するので、
浅草橋方面へ遊びに来ながら刺していくのでもOKです。

今週は台風が心配ですが、
来週末は晴れるとよいですね。。。

今日も読んでくださりありがとうございました♪
↓イベント詳細はこちら↓

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【イベント出展情報】
第6回モノマチ
会期:2014年10月17日(金)-19日(日) 11:00-17:00
場所:Photons Art Gallery(台東区浅草橋1-24-11)
総武中央線「浅草橋」駅 西口より  徒歩1分
詳しいアクセスや地図は:http://photonsgallery.com/
※ BerrymanBear Japan様(http://berrymanbear.jp/)様と共同出展です。

kogin*bear styleでは、下記のようなことを行います☆

・総刺しこぎんクマの製作実演。
 このイベント期間で1体、クマが誕生します(完成品は販売予定)。
・こぎん刺し・菱刺しワークショップ
 こぎん刺しおよび菱刺しで小さな模様を刺します。都内で菱刺しが体験できるのは珍しい…かもしれません!?
・kogin*bear style 作品の展示販売。
 新作もございます。また、ご注文も承ります。