こぎん刺しのテディベア作家 kogin*bear style こひろ

コレクションしたくなる、大人のための心のともだち。青森県津軽地域の こぎん刺しを使ったテディベア作家のブログ。販売先・イベント出展情報・問合せ先は各ブログ記事末尾をご覧ください。

【はてなブログお題】読んでよかった2

今週のお題「読んでよかった・書いてよかった2024」

怖い話や心霊現象については小学生くらいから馴染んできていた。

近所に有名な心霊スポットがあったり、学校が出る場所だったりと話題に事欠かなかったから自然と興味を持ったのだと思う。

 

今年は心霊現象や怪異を民俗学的な観点から考察した本を何冊か読んだ。

おはようございます。

こぎん刺しのテディベア・動物ぬいぐるみ製作の、kogin*bear style こひろです。

 

■及川翔平『心霊スポット考 現代における怪異譚の実態』(アーツアンドクラフツ 2023)

 

 

感想はnoteにも詳しく。

note.com

 

 

■廣田龍平『ネット怪談の民俗学』(ハヤカワ新書 2024年)

 

 

人々の民間に伝わる伝承を研究対象の一つとする民俗学研究の新しいツールとして、2chや旧Twitterも対象とされている。というのは上記の『心霊スポット考 現代における怪異譚の実態』を読んでも感じた。

この本で扱う内容は心霊現象にとどまらず、異世界などにも言及されている。さらに「閉じると死ぬ広告」のように、ネット社会ならではの怪異現象にも触れられている。

昔から人々の間で口伝えで広まり、日記などに書き記されてきた事柄が、ネットの登場により、コピペやリポストにより広まっていく。かつての伝達手段より早く広く拡散する。

 

香川雅信『妖怪を名づける 鬼魅の名は』(吉川弘文館 2024年)

 

 

こちらは日本史の観点から、歴史の記録や絵巻などに現れる妖怪や怪異現象、江戸時代に作られた妖怪絵図などの考察。

古代・中世においては怪異現象(奇妙な鳥が出現、異常な天体現象、さらには神社の木が倒れるなども怪異現象とされた)は逐一報告され、陰陽師や神官、僧侶が祈祷など対処に当たった。記録にも残され伝承にもなっている。

この現象は天変地異や人の死などの予兆と位置付けられていたため、予防のために対処がされてきたという。

しかし南北朝時代にそれがなくなり、江戸幕府を開いた家康はこうした言説を流すことは人心を惑わすとして禁止する方向になっていった(寺社への取り締まりなど)。

公的に怪異とその対処が記録されなくなったことで、怪異や妖怪は俳諧など文芸の世界に記録され、広められていく。

そして知識人の間で新しい妖怪や解釈が生まれて、妖怪が"増える"ことになった。

 

そして

梅原勇樹・苅田章『NHKスペシャル 超常現象 科学者たちの挑戦』(NHK出版 2014)

こちらは2021年に読んだ本だが、幽霊屋敷や異常な音、前世の記憶などを科学的に研究する内容である。

『妖怪を名づける 鬼魅の名は』でもあらわれた日蝕などもかつては怪奇現象とされていたが今では科学的に解明されている。このように科学の進歩により解明できるものもある。

この本を読んでから、怪奇現象への科学的なアプローチと、「怪奇現象に対する人々の噂や広まり」を分析する民俗学的なアプローチと、少なくとも2通りの考え方があるように感じた。

たとえ科学的に否定されても、当時の人々がどう考えどう記録し、どう話を広めたのか、それが社会にどんな影響を与えたのか自体を考えることも必要と思う。

 

今日も読んでくださり、ありがとうございます。

 

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■青熊書店 ※現在の場所での営業は2024年12月末まで

東京都目黒区自由が丘2-17-6 THE FRONT 1F「創の実」内

11時~18時、水曜定休日

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青森県弘前市元寺町52

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