こぎん刺しのテディベア作家 kogin*bear style こひろ

コレクションしたくなる、大人のための心のともだち。青森県津軽地域の こぎん刺しを使ったテディベア作家のブログ。販売先・イベント出展情報・問合せ先は各ブログ記事末尾をご覧ください。

ねぶたベア再作成、舞台裏!?

こんばんは。
kogin*bear style こひろです。

先日、オーダーいただいて作ったねぶたベアと、
その製作裏話をご紹介します(笑)。
納品は済んでいます。
ねぶたベアは2012〜13年ころに作っていたので、結構久々でした。

耳と後ろの鈴飾りが特徴です。
そして、おなかのこぎんバッチも。


今回、タスキをワイヤー入りリボンに変えました。
形が自由に作れるので、より躍動感が出せます。

ねぶたベア、赤でとのオーダーでしたが、
今回、イメージに合う生地がなかなか見つかりませんでした。。

使用したのは、
ドイツモヘアの パンサー・ストレート・モヘアのレッド。

毛足が18mm、モヘアの毛先がドット模様に染まっています。
サイズは15〜45cmのベアに向いているそうです。
(出典 http://www.primera-corp.co.jp/shop/fabrics/fabric/fb-pld.html

この生地を見たとき、正直できるかどうか不安でした。
12センチのねぶたベアにとってはちょっと毛足が長いかも…。
そしてドットがどう出るんだろう…。
反面、これ、面白いかも、と思いました。
何より生地が気に入ってしまったので…。
赤と黒のコントラストの色合いが気に入りました。
ねぶた=祭りなので、ちょっとくらい型破りな方が面白いのかも、と。

まず、ドットが変な位置に出ないように気を付けて裁断しました。
顔がまだらになったりすると、表情にも影響が出るので。
あと、ベアが小さいのでドットの大きさにも気を使いました。
気になる部分は、染まっている毛先を少しカットしたり。

手足部分は敢えて出てもいいかなと。
耳は、両面だと毛が多くなりすぎるので、
内側をミニチュアファーにしました。

ベアを作るときは、縫いしろの毛をカットします。
毛を縫い込むと、どうしてもその分縫い目の隙間が空いてしまうからです。
今回は特にそれを徹底しました。
縫い目が1〜2ミリなのですが、1パーツ縫い終わるごとに表に返し、
縫いこまれた毛を針で引きだし、全体を毛立てブラシで整えます。
バランスを見ながら長すぎる毛をカットします。
目や耳をつけるところ、胴体や腕のジョイントが当たる部分などは、
根元まで毛を刈った感じでした。
この時点で、ドットが結構なくなって行きました^^;

ベアの状態に組んで、綿を入れたあとも、
毛立てブラシでブラッシングをしながら、
余分な毛をカットして、整えました。

このようにして完成したねぶたベア。
良く考えれば、テディベアつくりの基本に本当に忠実に作っただけです。
でも、このベアを作ったことによって、
普通のテディベアつくりに対する意識が変わりました。

希望する材料が手に入らなくて、
一見ミスマッチと思える材料でも、
作りたいイメージ(お客様の要望)に近づける工夫をすること。

あと、総刺しこぎんクマのような、目鼻のないタイプのテディベアを作っていながらも、
普通のテディベアを作る感覚は衰えていない、
むしろ、感覚的には進化していたというのも新しい気付きでした。

これから、新しいタイプのkoginbear style の、こぎんクマを作っていきたい、
と、改めて思った次第でした。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。

                        • -

★kogin*bear style 活動情報★

【イベント参加】
2015年2月11日〜3月22日「for you*おくりもの展」
場所:ハンドメイド&雑貨店 needle
http://needle2012.jimdo.com/

【kogin*bear styleの商品に会えるお店】
■La Pomme-ラ・ポム 青森県産品ショップ&ネイルサロン&エステサロン
弘前市土手町65
営業時間9:30〜18:30 木曜定休
https://www.facebook.com/LaPommeAomori?pnref=story
→総刺しこぎんクマ、猫、ペンダントなど。

■ハンドメイド&雑貨店 needle
営業時間:11:30〜19:00 火曜定休
http://needle2012.jimdo.com/
→総刺しこぎんクマ、レザーヘッドキーチェン、総刺しペンダント。

■針仕事の専門店 ワサビ・エリシ
営業時間:11:00〜17:00 火曜定休(祝日は営業)
https://www.facebook.com/WasabiElisi